今日は朝から寒かった。
私の部屋はないのでいつもリビングで一人就寝しているが、寝ている位置が窓に近いせいなのかとても寒い。
今年一番の寒気じゃないかと一人思いつつ、いつもと同じ朝5時に起床。
のそりと布団から這い出て手早くファンヒーターのスイッチを入れるのが日課だ。
ついでにいうとファンヒーターはコンセントから抜いていると、はじめにプラグを差さないといくらスイッチを入れてもうんともすんとも言わないので注意が必要だ。
プラグを差してスイッチを再度ポチる。ついでにこたつのプラグも差してスイッチを入れておこう。
さて次は布団を片付ける。
慣れたもので手早く布団を畳んで所定の位置に置いたら次は靴下を履く。
これから冷たいフローリングの上を歩く前に必須の行動だ。
ちなみに朝5時は朝といってもまだ日が出る前なので真っ暗である。
いくら目が暗闇に慣れていると言っても、暗闇の中で真っ黒の靴下を履くのは、いくらかの慣れが必要である。
どうしても上手く履けなくても焦る事は無い。
そういうときは素直に明かりをつければいいのだ。
靴下を履いたらキッチンへ向かう。
冷たいフローリングも靴下のおかげでなんのその。
そのまま滑るように冷蔵庫の前に移動し牛乳を取り出す。
戸棚からマグカップを取り出し牛乳を注ぐ。
それを電子レンジへ投入し1分30秒にタイマーをセットする。
残りの牛乳を冷蔵庫に戻したら今度は机の上にあるパンを手に取りリビングに戻る。
すると先ほどスイッチを入れたファンヒーターがここでようやく稼働し始める。
暖かい空気がファンヒーターから流れてくる。
手に持っているパンをこたつの上において今度はこたつに入ってみる。
暖かい空気が足を包み込んでくる。
つかの間の暖かさに身を委ねているとすぐにキッチンで電子音が鳴り響く。
どうやら電子レンジの処理が完了したようだ。
こたつに別れを惜しみつつキッチンへ移動し牛乳入りのマグカップを電子レンジから取り出す。
その場で少し飲んでみる。
暖かい牛乳が体の中にしみ込んでくる。
ゆっくりとリビングに戻りこたつに再び入る。
暖かい。
暖かい。
暖かい。
これからつかの間至福の朝食を味わう。
こうして冬の寒い一日が幕を開けた。