(2012年当時の話です)
終了検定・仮免学科試験
いよいよ教習所の中ボスとも言うべき『終了検定』と『仮免学科試験』の登場です。
いずれも昨日倒した『みきわめ』とは比べ物にならないほどの強敵。
しかーし!以前みきわめにやられてから1週間、イメージトレーニングを欠かさずにやることでレベルアップを果たした今の私なら倒せないはずは無い!
今こそ実力を見せるとき!
いざ行かん、戦場へ!
・・・と無駄に熱く語ってしまいましたが、実際は強い眠気に襲われており、あくびを噛み殺しつつ教習所へ移動していました。
教習所に着いたのが集合時間の丁度30分前、11:00でした。
早く着きすぎたのでここでも本番直前のイメージトレーニングを開始。
目を閉じて頭の中に教習所内のコースを思い浮かべます。
自分は今、運転席に座っている。
ギヤをローに入れハンドブレーキを下ろす。
周囲を確認していざ発進!
アクセルを少し踏みつつ半クラッチ。
うなりをあげるエンジン。半クラッチの感触が体に伝わってくる。
そしてゆっくり動き出す車・・・
ふと目を開けると時計は11:20。
どうやら発進するところまでイメージした後に軽く寝落ちしてしまったようです。
10分前に目を覚ましたのは助かりました。自分で自分を褒めてやりたいくらいですよ。
もう残りの時間はイメトレは出来ず、ずっとiPhoneを触っていました。
10分後、終了検定を受ける方は時間通りに所定の教室に集まってくださいとの放送がありました。
その放送が終わると同時にぞろぞろと歩いて行く人たち。
彼ら彼女らはこれから終了検定に臨む勇者たちなのでしょう。
もちろん私も彼ら彼女らに続いて教室へ向かいました。
ここでは今日のスケジュールの説明とグループ分けを行いました。
まず終了検定を行った後、合格者のみ次の仮免学科試験を受けることが出来るらしい。
全ての予定が終了するのが15:30くらいということでこの説明も含めて4時間の長丁場。
結構しんどそうです。
スケジュール説明の次はグループ分け。
ATとMT合わせて15名居たので、それを2人と3人の計6つのグループに分割しました。
私のグループは私の他にはよく見る茶髪の大学生っぽい、少し悪そうな感じの男性(命名:茶髪くん)とメガネを掛けた若干暗い印象の男性(命名:メガネくん)の3人グループ。
ちなみに2人とも私より年下っぽいです。
グループが決まった後は、3つあるコースのどれを走るのか各グループごとにくじ引きで決めました。
私のグループは「1コース」を走る事になりました。
いいですね。なにごとも『1番』になるのはいいことです。
あとは終了検定では何を採点するだとか、減点対象、一発中止の行動などを説明してくれましたが、つまらないのでカット。
説明が終わった後は検定員が呼びに来るまでロビーで待機。
この間、先ほど同じグループになった人たちと話そうかとも思いましたが、人見知りが発動してしまったためおとなしくiPhoneいじりに没頭していました。
ほどなくして検定員登場。
以前当ブログにも登場した藤岡弘、に似た人でした。
この人は一度技能教習でも指導員でしたが、プレッシャーを掛けてくるようなタイプではなかったので正直ほっとしました。
1人苦手な教官が居るので、もしその人に当たっていたら半分の力も出せなかったと思います。
その藤岡弘、似の検定員の説明によると、まず茶髪くんが1番手で走ります。
2番目は私で、3番目はメガネくん。
1番目の人が走っている間、2番目の人は後部座席に鎮座。
次に2番目の人が走っている間、3番目の人が後部座席に鎮座。
そして3番目の人が走っている間、1番目の人が後部座席に鎮座。
というローテーションで検定を行うそうです。
というわけで早速茶髪くんが運転席、検定員は助手席、そして2番手の私は後部座席へ移動しました。
3番手のメガネくんはひとりロビーで留守番です。
後部座席でシートベルトを装着しつつ運転席に座っている茶髪くんを見ると、クラッチを踏む左足が産まれたての子鹿のようにぶるぶると小刻みに震えていました。
そう産まれたての子鹿のように。
結果から言うと茶髪くんはエンストを2回してしまいました。
全く予想していなかった場所でエンストしたので、後部座席にいる私も思わず「うぉ!?」と声が出てしまいました。
しかしそれ以外は私の知る限りではミスらしいミスはしていませんでした。
ハンドブレーキを使わない坂道発進も後ろに下がる事無くやってのけていましたよ。すごいですねぇ。
まあ他人の感心ばかりしているわけには行きません。
次は私の番です。
茶髪くんがロビーに戻るのと入れ替わりにメガネくん登場。
今度は私が運転席に座り、メガネくんが後部座席に座ります。
いざ発進!
加速する車に合わせた適切な加速チェンジ、飛ばせるところは飛ばしつつ、カーブ手前でしっかり減速。
左折は小回りを意識。踏切手前では一時停止して窓を開けて電車が来ないかの確認するフリ。
坂道発進もなんのその。クランク、S字もスムーズにクリア。
ラスト発着点での停止も見事に決めて、車から降りるときにも後ろを確認することを忘れない。
これぞ完璧な模範演技のような出来映え。
・
・
・
だとよかったんですが、実際は坂道発進で若干手間取り検定員から「早く発進しなさいよ」という突っ込みが入ってしまいました。
これって『発進手間取り』で減点だよなあ。
しかしそれ以外は順調。
S字もクランクもスムーズに通り抜け、左折の小回りもちゃんと意識していました。
さらに!今回は1度もエンストせずに最後まで行けました!!!
今まで必ずエンストしてたのに、私って本番に強いタイプなんですかねえ!
合格ラインが100点満点中の70点以上なので、これは合格へ期待が持てる出来映えでした。
最後、メガネくんが運転席に座り、茶髪くんが後部座席。
私はひとりロビーで待機していました。
なのでメガネくんがどのような走りだったのかは分かりませんでしたが、3人とも終わった後検定員がそれぞれにアドバイスをしてくれたときに、メガネくんは坂道発進で2回エンストしてしまったことを知りました。
そして私はやはり線路での発進手間取りを指摘されました。
あと進路変更や右左折時に左の安全確認は出来ているが、右の安全確認が少し甘いと言われました。
自分ではちゃんとやってたつもりだったんですけど・・・今度からはもっとオーバーにやったほうがいいのかな?
あとは合格発表までロビーで待機。
しばらくするとロビーに前方に設置しているモニターに今回の終了検定の合格者の教習生番号一覧が映し出されました。
結果は見事合格!私の教習生番号がありました!
同じグループだった2人はどうだったのかを確認すると、いくら探しても彼らの番号はありませんでした。
短いながらも同じグループ同士だった彼らが不合格で私だけ合格というのは素直に喜べません。
「頑張れ!もっとレベルアップしたら絶対合格出来るはず!」と心の中で励ましつつ、舞台は次の仮免学科試験へスキップ。
さて、ここは仮免学科試験を受ける教室です。
試験が始まるまでの間に試験官の人が7問ほど「それもう答えじゃね?」というようなことを教えてくれました。
これっていいんでしょうかねえ?
そんなに合格率を上げたいのかなあと勘ぐりつつ試験開始のチャイムが鳴りました。
制限時間は30分。2点の問題が全部で50問あります。
合格点は90点以上。つまり5問までなら間違えても大丈夫という計算です。
試験内容はほとんどテキストや仮免前効果測定でやったような問題だったので楽勝かと思いきや、3問微妙な問題がありました。
まあ答えは正誤の2択なので少なくても3問の内1つは合っているかもしれません。
20分で見直しまで終わってしまったので残り10分はぐーすか眠っていました。
そして試験終了。
解答用紙が回収され採点されている間は、試験に受かったあとの仮免交付のための手続きや、もし不合格だった場合はもう1度試験を受けなければならないという説明を寝ぼけながら聞いていました。
そうこうしている内にそろそろ採点結果が出たはずという試験官の言葉に促され、全員ロビーに集合。
前に設置しているモニターに注目しました。
そしてモニターに標示される試験合格者の番号。
私の番号は・・・あった!ありましたよ!
仮免学科試験も合格しました!
ということはついに中ボスを撃破して第2段階へ進むことができるということですよ!
イヤッホーウ!!!!!!!
その後仮免交付のための手続きをして今日の教習所物語は終了。
いよいよ来週からは第2段階編へ突入します。
乞うご期待!
ちなみに終了検定と仮免学科試験の点数は教習生手帳に書いてました。
終了検定が85点。
仮免学科試験は96点。
終了検定で15点も引かれてたんですね。それでも合格ラインの70点まではあと15点も残しているので嬉しかったです。
仮免学科試験の方は2問間違えたようですが、どこを間違えたのかまでは分かりませんでした。
どこを間違えたんだろうか?