(2012年当時の話です)
第2段階
技能 09, 10
会社帰りに教習所によって来ました。
本日のメニューは『観察教習』と『普通の路上教習』の二品。
『観察教習』ってなんじゃらホイって感じでしたが、フタを開けてみればシミュレータを使った教習でした。
どうやら色んな危険な事が起こるようで、それを如何に予測して回避するかどうかを観察するようです。
教習生は私の他に二人。
一人は男性でもう一人は女性でした。
シミュレータは一つしかないようなので、じゃんけんで順番決め。
勝った人から順に操作します。
『ジャンケン・・・ポン!』
私 :パー
男性:チョキ
女性:チョキ
がーん、まさかの一発負け。
その後残った男性と女性で再度じゃんけんして最終的には男性が勝ち残りました。
負けた私と女性は男性の後ろで運転している様子を観察します。
第壱陣・男性。
どうやらこのシミュレータはATのようで、しかもなんか運転しずらそう。
交差点の左折とかめっちゃ外に膨らんでいました。
さらに音もブーンという低い音がずっと続いているので、後ろで見ている私は正直かなり眠かったです。
危険な事が起こるといっても、なんとなく予想出来るものばかり。
交差点の右折時に対向車の死角から二輪車が直進してきたり、公園からボールが転がってきたと思ったら子どもが飛び出してきたり。
しかし最初に運転したこの男性は子どもをひいてしまいましたが。
第弐陣・女性。
始めにエンジンを掛けるところから少し手間取っていました。
緩やかなカーブもハンドルを小刻みに動かしており私から見てもお世辞にも上手いとは言えない運転でした。
さらに速度も制限速度40km/hのところを30km/h以下で走ったり、交差点を左折するときはほんと止まるか止まらないかくらいのギリギリな速度で曲がっていました。
しかしそのおかげか子どもが飛び出してきてもすぐに止まれたりしたので事故は一回もありませんでした。
第参陣・私。
さていよいよ最後、私の番です。
前の二人の運転を見ていたのでどこでどんな危険な事が起こるのかだいたい分かっています。
さあいつでも来い!と息巻いていると、隣でパネルを操作していた指導員が「じゃあちょっと2種で行ってみようか。」と一言。
・・・ん?2種?
頭の中で指導員の言葉を反芻している間に画面には道路が写し出されてシミュレートがスタートしてしまいました。
まあいいや、とにかく出発、とアクセルを踏んで驚きました。
全くスピードが出ない。
かなり踏み込んでやっとスピードが出てきましたが、「グーン」と一気に加速するのではなく「ジワ〜」っと加速して行く感じ。
さらにハンドルも重くて固いので思うように曲がれない。
これは前の二人が苦労したのも納得。
本物の車を運転するときのシンクロ率が60%だとしたら、このシミュレータとのシンクロ率は30%くらいだな。
そんなことを考えながらしばらく走ると、左側の歩道で手を挙げている歩行者が居ました。
何してんだろ?と思っているとそばにいた指導員が一言。
「はい、その人乗せてあげて下さいね。」
・・・ハッ!Σ(・ロ・)!そうかタクシーか!
どうやら私は2種免許教習用のタクシーの設定にされていたようです。
そうか、最初に言ってた『2種』ってこのことだったのか、と腑に落ちましたが、なぜ私はタクシーを運転するはめになったのかは謎のまま。
とりあえずタクシー待ちの客のそばで停車。
後ろに乗った客が『○○まで行って下さい。』というのでその指示にしたがってまた走り出します。
すると右側の窓の風景を写し出していたパネルになにやら人の形とその下に『○○G』と書かれた情報が標示されました。
おそらくこれは客にかかるG(加速度)を表しているんだと思います。
事実、子どもが飛び出してきたときに急ブレーキを踏むと、客が「キャア!」と悲鳴をあげるのと同時にGの値が増加しました。
その客を目的地まで送り届けたすぐ後にも手を上げてタクシーを止めようとしている歩行者を発見。
しかしタイミングが悪くその客を乗せることが出来ずにスルー。
すると指導員が一言「乗車拒否やな」
うん、分かってる。と思っているとさきほど乗車拒否したはずの客がいつのまにか車の後部座席に座っているのをルームミラーが映し出しました。
『やべえ!幽霊だ!?』などとその場で居た全員に笑いがうまれました。
三人目の客を乗せて車を走らせているときに終了を知らせるチャイムがなりました。
どうやらここで時間切れ。
まだ途中でしたが車を停止させて観察教習は終了。
このシミュレータで運転すると気持ち悪くなる人が居るようで、私の前に運転した女性も気持ち悪くなったと言っていました。
私は全然なんともありませんでしたが、指導員の人は私の顔を見て「大丈夫か?顔が青白くなってるで?」と心配してくれました。
しかし悲しいかな。私の顔色が悪い(色白)のは生まれつきなので大丈夫ですよ。
と心の中で答えていました。
さて次の時間は路上教習。
指導員は以前も登場した常にニコニコして会話も弾む人です。
今回は同じ中学出身ということで今まで以上に親近感が生まれ、教習中も楽しく運転することができました。
しかし中々復習項目が消えず。
この指導員の人は会話が弾んで楽しいけど、どこが悪いのか言ってくれませんでした。
今度はどこが悪いのか?どう直せば良いのか?を積極的に聞いて行きたいと思います。
そうしないと次に進めなくなる・・・。
以上。
今日はここまで、次回は4/21(土)です。