今日は天気が良かったので、ずっと気になっていたランニングシューズを洗うことにした。久々にゴシゴシとブラシをかけているとき、ふと自宅の駐車場に目をやった。すると、車の下に小さなスズメのヒナがいるのを見つけた。
最初は何かの影かと思ったが、よく見ると確かに動いている。周囲を見回すと、すぐ近くの電線に親スズメらしき姿も確認できた。どうやら、どこかの巣から落ちてしまい、前日までの雨を避けるために車の下へ避難したのだろう。
弱っているのではないかと心配になったが、しばらく観察してみると意外と元気そうである。小さいながらも動きはしっかりしていた。
しかし、ここでひとつ困った問題が発生した。このままでは車が出せない。動かして万が一のことがあっては後悔しか残らない。とはいえ、無理に追い出すのも躊躇われる。どうしたものかと考えながら、いったん昼食のために家の中へ入った。
およそ1時間後、再び様子を見に外へ出ると、ヒナの姿は消えていた。自力で移動したのか、親鳥が迎えに来たのかは分からないが、とにかくその場にはいなかった。
無事に安全な場所へ移っていてくれることを願うばかりである。
思わぬ出会いだったが、小さな命のたくましさを垣間見たような気がする一日だった。