ぐっさんルーム

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【ネタバレあり!】読書感想文などを書いてみた(主に東野圭吾)

いつのまにやら前回ブログを更新してから一ヶ月以上も経過してしまいました。
その間、働く意味が分からなくなり、さらには生きる意味まで分からなくなるなど、今まで生きてきた中で最底辺くらいまで落ち込んでいたりしました。
ほんと鬱々としてたので、生きる意味を求めて、トルストイの「懺悔」なんて読んだりしましたよ。
でも答えは見つからず、そもそも他人に生きる意味を教えられても天の邪鬼の特性を発揮してしまいます。
結局、生きる意味は自分で見つけることにしました。

まあそんなことは実はどうでもいいんです。
先ほどトルストイの本を読んだと言いましたが、その他にも色々と本を読んでいました。
特に小説が多いので、今回は僕が最近読んだ本について書いていこうと思います。
あっ、ちなみにネタバレどんと来いなんで、まだ読んでない人は気を付けてくださいね。

さて、前置きが無駄に長くなってしまいましたが、今回ご紹介する本はこの4つ。

  • 夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)
  • 赤い指(東野圭吾)
  • 手紙(東野圭吾)
  • 卒業(東野圭吾)

「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

「黒髪の乙女」にひそかに思いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。
けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。

(『夜は短し歩けよ乙女』裏表紙より)

これは休日の暇つぶしに寄ったブックオフで目に止まったので衝動買いしてしまいました。
何が気に入ったのかって、そのタイトルがもう僕の心にビシッ!と決まりましたね。
もちろん内容も面白かったです。
さえない「先輩」と天然でとっても可愛らしい「黒髪の乙女」が織りなす恋物語、そしてドタバタコメディー。
文章が全体的に古めかしいのも味わいがあって僕は好きです。
見終わった後は何だかフワフワしたような不思議な気分になれますよ!

赤い指

赤い指 (講談社文庫)

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼らを狂わせたのか。
「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。
刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?

(『赤い指』裏表紙より)

東野圭吾の「加賀恭一郎」シリーズです。
東野圭吾は「ガリレオ」シリーズは全部見ましたが、この「加賀恭一郎」シリーズは見たことがありませんでした。
これは冒頭で書いた鬱々としていた時期に「何か泣いてスッキリしたい気分」という僕に対して後輩が貸してくれた本です。
ちなみに後輩はこれで号泣し、しばらく鬱になったらしいです。
鬱々としている先輩に対してさらに鬱になれる本を貸してくれるなんて本当に良い後輩ですね!

さて、そんな鬱々とした僕でしたが、実はこの本を読んでもさらに鬱になることはありませんでした。
それどころか泣くことすらできませんでした。
いや、でもですよ!ボケた母親に自分の子どもの犯した罪をなすり付けようとしていた父親が、最後の最後でやっぱりダメだって真相を告白するシーンとかグッ!と来ましたよ。
正直泣きそうになりましたよ!

でもね!その後がいただけない!
まさか母親がボケた振りをしてたなんて!なんじゃそりゃ!?
僕はね、はっきり言ってこのどんでん返しのせいで泣けませんでした。
この母親に対して少し怒りすら感じましたよ。
なぜなのかは分かりませんがね。

だからはっきりいいましょう。
最後、母親はボケたままが良かった!以上。

手紙

手紙 (文春文庫)

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。
弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く・・・・・・。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。
人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。

(『手紙』裏表紙より)

僕はこの作品を読むまで、犯罪加害者の家族のことなど考えたこともありませんでした。
作品内で「強盗殺人犯の弟」は兄が犯罪を犯したというただそれだけの理由で、人生の至る所で理不尽な仕打ちを受けます。
でもたぶんこれが現実なんだと思います。
僕も今家の隣に引っ越してきた人の家族が犯罪を犯していたとしたら、僕は加害者の家族に普通に接することはできないでしょう。
犯罪を犯したのは隣にいるこの人では無いと頭では分かっています。
それでも普通には話せません。

差別はダメだと言いつつ、差別をしてしまう。
人間というのはそういう生き物なのでしょうね。

あっと、ちなみにこの本でも僕は泣くことができませんでした。
最後の最後にグッとくる所はありましたが、全体を通してやりきれないという思いの方が大きかったです。

卒業

卒業 (講談社文庫)

卒業を控えた大学四年の秋、一人の女子大生が死んだ。
親友・相原沙都子は仲間とともに残された日記帳から真相を探って行く。
鍵のかかった下宿先での死は自殺か、他殺か。
彼女が抱えていた誰にも打ち明けられない秘密とは何だったのか。
そして第二の事件が起こる。

(『卒業』裏表紙より)

こちらも東野圭吾の「加賀恭一郎」シリーズの一つで、刑事になる前の加賀恭一郎が登場します。
先の二つ「赤い指」「手紙」とは打って変わって推理小説。
若干やりきれない感じはありますが、犯人を推理していくこちらの方が僕は好きですね。
加賀と一緒に推理していくのが楽しかったです。

まとめ

さてと、これで最近読んだ本は全て紹介したわけですが、泣きたかったのに結局どの本でも泣けませんでした。
でも加賀恭一郎シリーズが思ったよりも面白かったのが今回最大の収穫ですね。
もっと他の事件も読んでみたいと思います。

それでは最後に今回出てきた作品のランキングを付けたいと思います。

  1. 夜は短し歩けよ乙女
  2. 卒業
  3. 手紙
  4. 赤い指
  5. 懺悔